まもなく本番をむかえる劇団人間嫌い「服が腐る-2022AW-」。
一部の出演者たちに作家演出家の岩井を交え、座談会を行いました。
ファッションをやおしゃれについて語り合う彼女たち、今回は後編をお届け!
≪≪≪前編はこちら
(聞き手:制作 佐野木)
##「ときめきのアップサイクル」
佐野木:今回の公演のチラシには、ときめきのアップサイクルって書かれているんですけど、腐った服をアップサイクルしていくような、何か方法ってあるんですかね。
一同:うーん……。
川勾:アップサイクルかわかんないけど、私はシンプルに着てもあんまりかもしれない服を重ね着したりいろいろ取り替えることで可愛くしてきたりはたまにするかな。それはアップサイクルなのか何なのかちょっとわかんないけど。
藤真:インナーにするとか。
川勾:とかとか。
藤真:ちょっと見せるみたいな。あと年下のいとこに渡すとか。
川勾:たしかにアップサイクルで言うとそれはアップサイクルになるのか
藤真:着てもらった写真を送ってもらってニコニコする。
岩井:私より似合ってたら、アップサイクルか。
佐野木:なるほどね。
岩井:ベーシックで使ってたときよりもいいなって思えたらアップサイクルだと思うから。
川勾:じゃあ、ローライズのパンツを、誰かにあげて……。
一同:(爆笑)
芦田:絶対使えないよ!(笑)
藤真:今はトレンドハイウエストな気がする。
岩井:でも、そろそろ来ると思う!
一同:(笑)
川勾:そういうやつは一番若えやつに履かせて、バチバチに決めてもらって、もう知らねえやつに履いてもらって、これはアップサイクルやわって思ったら成仏できるかもしれない。花柄のスカートとかだったら。
芦田:花柄はね、多分今もいけると思う、ギリ。
川勾:そうそうやっぱ自分が履かないけど。
芦田:そう、もう私は履かないけど。
川勾:うんうん。ありあり。
芦田:ちょっとローライズ生かしてほしい。
岩井:ローライズ、でも来ますって絶対。
川勾:来るかな。
岩井:だってルーズソックス来たじゃないですか。
全員:あー確かに。
岩井:時代的にはそろそろ、あの、世紀末がもう1回やってくるはず。もう1回世紀末が。もうそろそろアムロちゃんみたいになってくると思うんだみんなが。若干今アムロちゃんじゃないすか、なんかブーツにミニスカートみたいな感じで。
村上:確かに。
芦田:そう、あれ、と思って。見たことあるなって。
岩井:そう、ちょっとタートルネック着て、みたいな。ちょっとアムロちゃんぽくないすか今年の若い女の子って。
芦田:なんか懐かしいもん。ちょっと現役の時みたいな。
藤真:1個それもサイクルしてますね確かに。
川勾:そうしたらローライズを履かずにとっといて、もっかい来たときに履くのはアップサイクルになるのか?
岩井:いやそれは、違うんじゃないか?
一同:(笑)
芦田:それはなんか母から譲り受けた……。
一同:(笑)
川勾:むず、アップサイクル。
岩井:服自体がアップサイクルすることはない、ないんじゃない? と思ってますけどどうなんすかね。
川勾:だってあれなんですよ、別に、何か別の小物にするみたいなのはリメイクであって、アップサイクルじゃない。
岩井:あ、でもそれも、当時、だから、好きになれなかった服を例えばリメイクしてすごく好きになったって言ったらそれはアップしてるから。
一同:あー。
岩井:アップサイクルで。なんか、だからなんか、こう“アガって”いけたらときめきが。“アガって”いけたら何でもアップサイクルだ。
藤真:ものじゃなくて結構、気持ちの面で変わりますよねアップサイクル。
村上:ときめきのアップサイクルですよね。母のお下がりで、私は本当ちっちゃい頃幼稚園とか小学生とか5歳ぐらいのときに、母が昔着てたオーバーサイズのシャツがあって、それの袖を母がリメイクし直して、袖を取って、ノースリーブのワンピースみたいのにしてくれたのがあって。
全員:おおー可愛い。
村上:私それがすごい好きだったんですよ。それはだから一種の、気に入ってずっとヘビロテしてる、アップサイクルになってるなって今ふと思いました。
川勾:私もそれこそちっちゃいときに、姉が着ていて私に譲り受けて私が着ていた、何か、ジーンズ地のあの、ワンピースを、最終的にそこそこの大きさのぬいぐるみに着せて。
一同:おおー。
川勾:それがすごい可愛くて、で、その子はもうずっと今それを着ているんだけど、あれもアップサイクルになるのかな。
村上:一種のときめきアップサイクルしてる感じはしますけどね。
川勾:捨てちゃうよりはよっぽど可愛くなって、そっか、アップサイクルしてたんだ。母偉いなー。
一同:(笑)
佐野木:“上がる”っていうのはアップサイクルの意味では良いきっかけ、気付きになりそうですね
藤真:なんか無償で譲って、着たときの写真送ってくれっていうのは私やってましたねちょっと。
佐野木:おおー。
藤真:友達に「なんかこれいいな」って言われたから、もう着ないからあげるよって、着たときの写真を送ってよ、みたいな。で、かわいい!みたいなこともありましたけど。
佐野木:完璧にじゃあアップサイクル。
川勾:たしかに。
藤真:かもしんないですね。
佐野木:なるほど。
藤真:お金は発生しないから、対価に写真をくれと。
佐野木:なるほどね。
##おしゃれって人それぞれ
佐野木:僕はね、「人よりちょっと違うっていうところがおしゃれの始まりなんです」みたいなセリフがあるじゃないですか。僕ね、おしゃれ苦手さんなんです。苦手っていうかすごく恐怖心がある人なんですね。だからあの台詞すごく素敵だなっていうふうに思って。皆さんはどうですか、「おしゃれ得意です」って言い切れる人ってなかなかそれは勇気あるなって思うんだけど。
川勾:いや、わかります。私はおしゃれは好きか嫌いかっていうと微妙……うーん好きか、私が好きか好きか嫌いかで言うと好きだけど、でも私はおしゃれが好きな人間に対してちょっと嫌な気持ちがあるから、なんか別に何があったとかではなく、それこそちょっと怖いな、という気持ちは何かわかります。なんだろうね、だから佐野木さんみたいな人たちに向けてなんかね、伝えたいなという気持ちがあったりするんですよね。どうですか。
岩井:私はあんまりおしゃれ好きじゃない、そもそもとして。服が好き。すごく服が好きだけれども、別におしゃれ自体はあんまりそんな好きじゃないというか、おしゃれになりたいとはあんまり思っていない。
川勾:あー確かに岩井は結構ね、その、かわいい服を1点ぽんと着るタイプだよね。
岩井:だったりとか、何かこう、生きやすくするためのアイテムとして服を使っている、みたいな感じがある。割と。
一同:ふーん。
岩井:なんか私、高校時代異常に派手だった時代があるの。
一同:(笑)
岩井:全身蛍光色とか。何か、きゃりーぱみゅぱみゅをマイルドにしたみたいな格好で、高校私服だったんだけど、通学してて、1回、国語の先生に、あの目がチカチカするのでやめてくださいって怒られて。
一同:(笑)
岩井:校則存在しないのに?と思って。岩井さんが目がチカチカするって、前の方に座ったんだけど、あの前の席にいるときは目がチカチカするからやめましょうって言われて。
村上:うるせえよって話ですけどね。好きな服着させろよって感じですよね。
岩井:あ、でも別にね、その服が好きだったわけじゃないの
川勾:威嚇でやってたの?
岩井:え、いや、何か。
一同:威嚇?(笑)
川勾:やるやる、威嚇で派手な服、着る着る。
岩井:私なんかさ、制服じゃない学校を探した結果、みたいなところがあるんだけど、入った高校。制服が何が嫌って、人と比べられるから嫌だったの。かわいい女の子も同じ服を着てるじゃん。
一同:うん。
岩井:全く同じ子を着ていて私も同じ服着てるってことがつらかったのよすごい。細くてかわいい子と同じ服を着て、明確にあいつブスで不細工だみたいになるのが嫌だったんだよね。だから私はブスで不細工なんじゃなくて個性派ですってやりたかったの。
一同:うんうん。
岩井:そのまま19ぐらいまで個性派気取るんだけど。20歳ときに「かわいいチャージ」って作品やって、それで私もやっと自分の好きな服を着れるようになるんだけど、そこまで私は結構、人と比べられたくない、私は違うんだっていうことの明示として服を着てたんだよね。で、その後やっと何かこう、着たい!みたいなのを着られるようになって。で、最近はブランディングとして服を選ぶことのほうが多いのかもしれない。
川勾:ブランディングとして?
佐野木:自分をってこと?
岩井:自分を、どう見せていきたいかみたいな方向性の方が強いかも。
川勾:そっか。
岩井:だから威嚇もそうじゃん。うん、今日は強く見せたいとか舐められたくないみたいなことだたりとか、センスある人に見られたいみたいなことだったりとか、自分をキャラクター化するアイテムとして服を選んでるみたいなことが多いかも。
川勾:うん。なるほどね。たしかにな。無難な服っていうか、それこそ無難な服を着るときも何か、なるべく今日は無難でいようとか、あまり目立たないようにしようとかで着るかもしれない、確かに。
藤真:なりたい自分になるという意味でのおしゃれだったら私はものすごく好きなタイプなんですけど。トータルで、服も含め、服靴メイク髪型も全部含めてのあれだと思ってるんですけど。だから例えば、今日はハイキングに行くからカントリー風の服にしようとか、ちょっと何か動きやすくて、かつかわいいみたいな、そういう感じになりたいなと思ったらそういう服を選ぶし、なんかちょっとこう、例えばけどちょっとセクシーめのお姉さんに見られたいなって思ったらタイトなピッチリしたワンピースを選ぶ、とか。そういう何か、自分のなりたい姿になるっていう意味だったらめっちゃ好きだし、得意だと思っている方です。
佐野木:ああなるほどね。
藤真:ただ他人に合わせるっていう意味だとちょっと私は苦手かもしれない。もしかしたら
佐野木:その場の人たちとか、誰かと友達と一緒に行きたいとかっていうときとか?
藤真:それこそ何か個性派になりたいとか、TPOはめっちゃ大事だと思うんですけど、周りが何かみんな淡色形の女子だったって、ベージュとか。
岩井:出た出た出た!
藤真:インスタグラムの映えな感じの服装の子たちがいっぱいいる中で、私は気分でそういうふうになりたくないときにそれを合わせて着るかっていうと違うなって思う。から、それは私は着たい服を着ますよっていう感じではあるかなって思いますね。これ敵作らないですか大丈夫ですか。
佐野木:「お強い」と思って、それ絶対僕にはできない。
藤真:これ敵を作らないかなーって思っているんですけど。
佐野木:お強い。
岩井:でも別にいわゆるインスタグラムに載ってるベージュ集団も、多分あれなりたくてやってると私は思っていて。インスタグラムのあの、あの雰囲気の一員になりたくて多分なってるんだなと思ってて、だからなりたいものが違うだけで動機は一緒な気はしている。
川勾:私はさ、私はあの集団の中の無難な服があれなんだなって思う。
岩井:あ、そうそうそうそう。あの子たちは多分可愛いをシェアし合えるんだろうなと思っていて、同じような趣味を持っていて、同じ服を可愛いって思えるって時間は多分すごく楽しいと思う。
一同:うんうん。
岩井:だから友達なんだろうし。だから広義にはおしゃれを楽しんでるんだろうけれども、なんかこの作中で示しているすごく狭義のおしゃれ、いわゆるその流行りの最先端を行くみたいなことっていうと、あとあれだよねなんか、広くおしゃれって言葉使うじゃんその、服に限らず。何か生き様がおしゃれみたいな、すごくふわっした使い方をするときのおしゃれっていうのだと、またちょっと話違うけど、でも広義には全員おしゃれを楽しんでるんだろうなとは思う。
藤真:自分がそういたいっていうあれで、自分がそういたい気持ちで楽しくするっていう、あれでいいんじゃないですかねって思いますけど私は。
村上:劇中でせいかさんが「オーナーがパリで」って言ってるところで「へーおしゃれー」って言うところがあるんですけど、それもおしゃれじゃないですか、パリの彫金師ってめっちゃおしゃれじゃないですか。それもおしゃれだし、美玲のようにコレクションに出たりとか、そういうのもおしゃれだし、「おしゃれ」っていろんな捉え方ができるけど、おしゃれの守備してる範囲が広いんじゃないですかねこの作品は。結構いろんなタイプのおしゃれがある。それこそ衣織ちゃんは古着のタイプのおしゃれ。きぬちゃんのちょっとミーハータイプのおしゃれみたいな。私はまりなちゃんだけど、客観的にまりなちゃんを見て、パタンナーを志したことってめちゃめちゃかっこいいなと思っていて。美玲っていう友達が近くにいながら、パタンナー、服飾の学校出たりしてパタンナーを志したっていうところがかっこいいし、おしゃれだなみたいな、自分とは違う人種を見ている。おしゃれのハードルを感じずに見に来てほしいというか、結構自分のその、好きを大事に、みんなしてるから、なんか結構そういう感じで見てほしいかもって。
##「おしゃれ割」…おしゃれして観に行こうっていうマインドで
佐野木:今回、「おしゃれ割」というのがありまして
川勾:おしゃれ割いいよね。
村上:結構宣伝してもみんなに「え、それいいね」って言われる。言われます。
岩井:岩井考案だよ。
一同:素晴らしい(笑)
藤真:おしゃれ割ってタグ付けて写真を載せておいてほしい。
一同:たしかに。
川勾:なんかこうワンポイントとか、一個とかでいいもんね。今日はちょっと敢えてこれつけてみましたみたいなのが嬉しいよね。
村上:本当、おしゃれにときめきながら来てほしい。
佐野木:最初にね、まず「おしゃれ割をしたい」って岩井さんに言われたときに、おしゃれの判定は俺できないと思って、(岩井さんに)横にいてねって思ったの。
一同:(笑)
佐野木:おしゃれかどうかを判定してねって思ったんだけど、そのときに言われてはっとしたのが、その人がおしゃれだと思ってたら、判定とかじゃないですよと。
川勾:いいぞ。よかったよかった。今、大慌てになっちゃった。
佐野木:本当あの、バーンて撃たれるぐらいのショッキングだった、僕にとっては。自分にとってのちょっとしたこうワクワク感だったり、皆さんがさっき言ってくれたちょっとしたこう自分を“上げる”?ものがあれば、どんなだっていいんだっていう。
岩井:なんか、モチベ上げてきてほしいみたいな感じ。何か、せっかく服の話なんだからおしゃれして観に行こうっていうマインドで来ましたよっていうことが大事。
川勾:流行に乗るおしゃれをしてきてもいいし、自分がこれが好き、これがかわいいのおしゃれをしてきても、どっちでもおしゃれだから良いよみたいな感じ。
芦田:なんかそれとあとすごく良いなと思ったのが、何を着てこうって考えて選んだって過程を覚えて行くと、多分面白いんじゃないかな
一同:そうね!
芦田:今までの皆さんの話聞いてておしゃれだなって思ったのが、服に関してとか自分のこだわりはこれってちゃんと考えてるじゃないですか。今日はこれだからって、比較的私はここに行くからこうしようとかっていうその場に合わせた雰囲気を考えるんですけど、そういうふうに考えてきてくること自体がおしゃれなんじゃないかな。で、それを考えてきて、この服選んだって言って観ると多分面白いんじゃないかなってすごい思った。
藤真:自意識の問題ですねもう結構。多分、おしゃれに対して苦手意識があるってなると多分自分はおしゃれだと思ってるけど人から見たらおしゃれじゃないかも、みたいにちょっとシュンとしちゃうと、それは勿体ないなと私はすごく思っていて。よし今日はこの服を着たぞ、このイヤリングをつけたから私は今日は元気だぞ、みたいな気持ちが出るんだったらそれはめっちゃおしゃれだと思うし、今日はなんかちょっと新しい靴をおろしたからちょっとウキウキ歩けるぞ、みたいなのもめちゃめちゃおしゃれだって思います。
###お客様にメッセージ
佐野木:では最後にお客様へメッセージがあれば
藤真:日常的な劇的感というか、なんだろう。あの、誰かが死んだ!みたいな事件起きないじゃないですか。誰かが死んだとか、誰かが行方不明になったみたいな、バンッてした事件は起きないんですけど、なんか日々みんな必死に生きてるので。そういう良さを見てもらいたいなっていうのは私は思ってますね。
村上:どの登場人物にも私は「あれわかる」みたいな感情移入しちゃうところがあるから、本当生きてて楽しいことも苦しいこともあるよねみたいな。同年代の人とか特に、ね、共感できるところがあるんじゃないかなって。私は岩井さんと同い年で、やっぱり岩井さんの価値観というか、年代感とかも多分それなりに合うと思うし、それもあってやっぱり私は共感できるところが多くて、だから本当同年代のね、人たち見に来いよって感じ。
一同:あはは。
村上:おしゃれして見に来いよって感じ。
一同:うんうん。
田村:お洋服楽しいなっていうのが、改めて感じられるかなっていうのはすごい思ってて。日々お芝居やりながら毎日、毎日着る服を考えるのがちょっと最近楽しい、みたいなのを丁寧に、何着て出かけようかなみたいな。というのをやるのが楽しくて、だからすごい私、最初からおしゃれ割ってのがすごい素敵だなってずっと思ってて、何かお出かけするときに、何かそのために服を選ぶってのがすごい楽しいことだなと思っていて、それをできる、しやすい、よりしやすい場所だと思うんで今回のお芝居。ぜひ何かこう、「あ、せっかくだからこれ着てきちゃおう」みたいな。見に来てもらって、みんながお洋服楽しいなって思いながら見たら、またより楽しいんじゃないかなっていうふうに思います。
川勾:私は前の2人とかが言ってた人間のちいちゃめの感情の話? ミクロな話があるのもとても好きだし、だからそれがありつつ、絵的には派手になると思うんだよね。見ていて地味めな話だけど画面的に派手になる。ファッションショーのシーンとかあったり、たぶん照明とかが結構綺麗にピカピカついたり消えたりいろんな色があたったりとかするんだろうなとか。多分チカチカピカピカなるんだろうなっていう想像がついたり。あと舞台美術もとてもかわいかったりするから、多分そういったところで見ごたえがあるし、だけどその何か大きなババーンとしたでかい事件が起こるわけではないところの、そこの何かきらびやかさと細やかさのどっちもあるのがとても良いんじゃないかなって思って。今回そういうところをおすすめしていきたいなって思ってます。
高坂:私は逆に本当に、本当地味担当というか、地味にお仕事頑張ってる人みたいな感じの担当だと勝手に思っていて。
川勾:そうかな……(笑)
高坂:え、違うかな(笑)でもお仕事周り、お仕事の苦労担当だと思ってたから。
藤真:ありますね、そういうシーンね。
高坂:ショップ店員さんめっちゃ苦労してるけど(笑)私は私で、デスクワークしてる人たちの苦労に寄り添う方向で行けるから、そのキラキラが苦手っていう人も、そういう大変さあるよねって一瞬思えるようなシーンにしたいなって思っていて
川勾:藍ちゃんのあのシーンいいですよね、その、お仕事の大変さのシーン。
高坂:私も好きなんで、なんかキラキラが苦手だよって人も、1回見に来て欲しいなって思ってます。
芦田:ときめきって何?ってずっとなんだろうなんだろうと思ってたけど、自分の言葉に落とし込むと、あ、それもときめきなんだっていうのがわかったから、ときめきってなんだろうと思って来ると、「あーそういうことだったんだな」っていうのがすごい感じられる作品だと思います。そのときめきを理解したことによってそれぞれのときめき見てると、あーそういうことなんだと思って、私なんか毎回「へー」と思いながら今稽古に出てます。
一同:うんうん。
芦田:あともうひとつ言うと、舞台的な話で言うと、さっきから地味って言ってるんですけど1日の変化って多いと思うんですよ、舞台の。あるなんとかの1日みたいな変化を追っかけるっていうのは多いけど、3ヶ月を追っかけるってめったにないなーって。
一同:確かに。
芦田:その3ヶ月の気分の変化がちょうどいいなと思って。で、あーなるほどこの期間なんだっていうのが絵的にもわかるし、心情的にもわかるし、3ヶ月のサイクルの舞台なんだって思うとすごい新鮮に聞こえました。
川勾:すげえ。すげえいい。納得。
村上:おしゃれのハードルを感じずに見に来てほしいというか、結構自分のその、好きを大事に、みんなしてるから、なんか結構そういう感じで見てほしいかもって。
川勾:ときめきがわからないなと思ってる人も、多分これがときめきなんじゃない?って思えるんじゃないのかなって。生き甲斐を持っているから、ときめきが怖い人も見に来てほしいなって思う。みんな怖いとかわからないなと思ってる人にも、見てほしいなって私は思います。
佐野木:はい、みなさん、稽古期間のお忙しいところありがとうございました。そして最後までお読みいただきありがとうございます。ご来場お待ちしております~!
劇団人間嫌い 第6回公演「服が腐る-2022AW-」は、11/23(水)より
サンモールスタジオにて開幕!
ご予約はこちらから(ディレイ配信もございます)
ご来場、心よりお待ちしております!